アメリカで広まったロハスが開放的消費市場のなかで、一つのライフスタイルマーケットとして拡がったのに対して、殆ど同じ概念を合わせ持ちながらも、 ヨーロッパでのサステイナブルは、サステイナブル・シティといった再開発的な街づくりや一種の教育的思想として行政的、政治的手法のもとに展開され、成果を積み上げてきたという違いがあります。 とりわけ、北欧やドイツなどにあっては、環境保護思想の高まりを背景として、サステイナブルへの取組に一定の強制力を持った形で遂行されてきました。
複数の人種を包括する一国として揺るぎなき存在を世界に誇示してきたアメリカ、対して複数の国家が一つの経済圏として機能することを目指してきたヨーロッパ、この二つの土壌の違いが、ほぼ同様の目的意識を持ちながらも、その受け止め方と手法において微妙に異なる「ロハス」と「サステイナブル」という展開を為してきた所為かも知れません。