建設工事現場や解体現場などから排出される建設廃棄物のうち、ガラスくずやがれき、コンクリート片、木くず、紙くず、金属くず、廃油など多種多様な素材が交じり合った廃棄物のこと。2005年度の国土交通省の調査によると、その量は292.8万tである。建設混合廃棄物は分別が難しいため、リサイクルされるのは約20%で、大部分は最終処分されている。国土交通省が策定した「建設リサイクル推進計画2002」では「2000年度排出量に対して、2005年度までに25%削減、2010年度までに50%削減する」こととしている。リサイクル率の向上のためには建設混合廃棄物にしないことが重要になるため、建設業界では従来行われていた、ショベルカーなどの機械で建築物を破壊する「ミンチ解体」をやめ、さまざまな種類の建設副産物の現場分別を徹底するよう努めている。しかし、分別徹底により建設副産物が小口化・多品目化すると、従来の方法では運搬回数が大幅に増加する。そのため、複数の建設現場を巡回して共同搬送を行う「小口巡回共同回収システム」の導入が検討されている。また、建材メーカーでは分別しやすい製品開発が進められている。