公害型の大気汚染にかわって重要な課題になってきたのが自動車の排ガス対策である。1978年に日本版マスキー法が制定され、自動車の排出ガス低減技術の開発が急速に進んだ。2003年10月にには、東京都が、埼玉、千葉、神奈川、川崎市など近隣の8県市と共同で、ディーゼル車から排出される浮遊粒子状物質(SPM)の規制を目的に、ディーゼル車運行規制を開始。排出規制基準に達しない車両には浮遊粒子状物質減少装置の装着などが義務づけられることになった。
世界的に見ると、アジア地域の急激な経済発展によって、中国を中心に車利用者が増え、窒素酸化物などの大気汚染物質が増大することが予想されている。