20世紀後半、わが国は経済的な発展を遂げて「豊かな社会」を築き、人々は経済発展の恩恵を受けて「豊かな生活」を謳歌するようになった。しかし、それはまた、限りある地球資源を大量に使い、大量のごみを排出する、大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会構造を生み出し、ごみを捨てる場所がなくなる事態を招くまでに至った。このような社会の構造を根本的に変え、自然界から採取する資源をできるだけ少なくし、リサイクルなどを進めて有効に使うことにより、廃棄されるものを最小限におさえる社会へと転換しようと打ち出された考え方が「循環型社会」