節電(Saving Electricity) 詳細解説
電力は、身近なエネルギーのなかで最も使用量の多いものだ。エネルギー源に占める割合では、家庭部門の約半分を、業務部門の4割以上を電力が占める。二次エネルギーである電力は、元をたどれば石油や石炭、天然ガス、原子力、水力・地熱、新エネルギーなどの一次エネルギーから発電所でつくられる。限りある資源を大切に使うためにも、電力を節約する「節電」への取り組みが重要だ。とくに、2011年3月11日に発生した東日本大震災により原子力発電所などの発電施設が被害を受け、東北・関東地方における電力供給量が減少してからは、節電の確実な実施が求められている。電力需要の多い夏場に、計画停電のような産業や国民生活への影響が大きい手段を回避するためだ。