影響を受けやすい特定の環境要素について、現在の知識に基づいて、著しい影響が発生しないと考えられるギリギリの量に関する定量的評価をさしていう。
臨界負荷量の調査は、スウェーデン南部ではじまり、欧州や米国にまで拡大している。酸性降下物の臨界負荷量と現在あるいは将来の酸性降下物の沈着量を比較することにより、SOxやNOxの排出削減を合理的に提言することができるとされる。
なお、臨界負荷量という概念は、長距離越境大気汚染条約(1979)に基づいて、NOx削減について定めたソフィア議定書(1988)および、SOx削減について定めたオスロ議定書(1994)において採用されている。