しかし、最近になって排ガス規制により大気中の窒素酸化物の濃度が減少しているにも関わらず、光化学オキシダントの濃度は緩やかに上昇しているという結果が出ており、その発生機構の見直しが求められている。 主要都市では、排出ガス規制の遅れていたディーゼル自動車が原因とされる大気汚染が改善されていないといわれ、自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法(自動車NOx・PM法、いわゆるNOx規制)などによるディーゼル車への規制や、一定年数を過ぎた使用過程車への自動車税の割増措置(ガソリン、ディーゼル共に古い車の強制的な使用禁止と新車への買い替えを促す)が行われている。東京や大阪の都市圏や工業地域では現在でも光化学スモッグ注意報が出ることもある。