ロハス(LOHAS)を提唱する人々が登場するに至ったか、その背景を整理していきますと
・1970年代にアメリカ合衆国、ヨーロッパ諸国、日本など現OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development:経済協力開発機構の略)加盟国に代表される先進諸国は大量生産、大量消費の時代に入りました。
・それらの先進国では文明の利便性と豊かさを手に入れる一方で、工場の排出する排煙や汚染水による環境汚染により深刻な環境破壊が起こって来ました。
・1990年代には地球温暖化による大きな地球環境破壊が進むことへの危惧から、将来への不安が叫ばれるようになりました。
・各国の政府も大企業も深刻で複雑な環境問題を直視し、環境汚染と地球温暖化防止に対する本格的な取り組みが検討され始めました。
このような時代を背景として、人間が今までのような大量生産と大量消費を続けていては環境破壊が進み、やがては経済も維持できなくなるのではないかと危惧する人々が登場したのです。これが「カルチュアル・クリエイティブ(Cultural Creatives)」と呼ばれる階層の人達です