多くの人が集まり、活動する都市は、そこで消費されるエネルギーも大きい。
工場や商業施設で設備機器が稼動し、照明や空調のためのエネルギーも消費される。また、人々の移動や荷物の運搬時に自動車などが使われ、ここでもエネルギーが消費される。
都市では、実に多様な形でエネルギーが使われ、それによって多くの熱が大気中に排出されている。人の活動によって排出される熱、それが「人工排熱」である。
名古屋市域での人工排熱の約90%は、自動車からの熱、空調や照明の使用による熱、工場からの排熱の三つによって占められている。