バイオテクノロジーなどのために、先進国や多国籍企業などが途上国の生物多様性を搾取・支配すること。インドの女性科学者バンダナ・シバなどにより「バイオパイラシー」(生物資源の盗賊行為)とともに使用されるようになった。生物多様性条約の南北問題の一つである、遺伝子資源へのアクセスとその利用から生じる利益の公正・衡平な配分(ABS)要求の原因ともなっている。「エコ植民地主義」ということもある。これに対して、途上国の原産国意識などを「資源ナショナリズム」という。
なお、米国の歴史学者アルフレッド・クロスビーは、ヨーロッパ人のアメリカ大陸などへの進出とともに様々な移入生物が持ち込まれ固有種を駆逐した状態を「生態学的帝国主義」と呼んだ。