北は宗谷岬の北緯46度から南は北緯20度の沖ノ鳥島、西は東経123度の与那国島から東は東経158度の南鳥島まで広大な海域を囲み、経済水域(EEZ; exclusive economic zone)の総面積は陸地面積の10倍以上の約450万平方キロで、世界6位にランクされる。気候的には北海道および本州の高山は亜寒帯に、南西諸島と小笠原諸島は亜熱帯に属し、それが本邦の自然環境をきわめて多様にしている。列島の平均雨量は1600ミリあって湿潤気候となり日本全土が生態学的に森林が発達する条件を備えている。そのため国土の3分の2が森林で覆われている。