当時のアユタヤは大変国際的で、ラオス人、カンボジア人、中国人、インド人、ペルシャ人、オランダ人、ポルトガル人などに交じって日本人とも貿易関係にありました。
そして、この中のポルトガルから唐辛子がタイに持ち込まれたのです。あるフランス人がアユタヤ時代の食生活について記した文章には「マスタードのような粘着性のあるカピと呼ばれる、カニの塩漬けを発酵させたソースを珍重している」と書かれている事から、当時からナムプリックが食べられていた事が分かります。
この頃から、王はバラモン梵天とシヴァ神とヴィシュヌー神の三神が合わさった天上人とされ、庶民と区別するため食事を、という事で宮廷料理が確立されたと思われます。