自然環境条件に適合した樹種の選択はもとより、植栽材料の遺伝形質の優良なこと、必要な苗木の数が生産供給できること、植栽後の育林技術が確立していることなど、現在の体制と技術水準ではまだまだ不十分なことばかりである。
表に掲げた数値の70%が、植林一年後に生存している率であると私たちFAOの専門官が考えているのも、人工造林に対する社会的、経済的、技術的な対応がまだ十分整っていないからである。
いずれにしても、当面の目標は熱帯天然林の消失量を抑制させるとともに、人工林造成面積を消失面積につりあわせることである。